メインテナンスとは？
虫歯と歯周病を予防するために、定期的に規格化された検査とセルフケアの補助、生活習慣の指導を行うことです。
定期検診・クリーニングとの違いは？
定期検診ではお口の中の異常を早期に発見することができますが、虫歯と歯周病の予防には繋がりません。徹底的なクリーニングは虫歯と歯周病の予防をほんの僅かに助ける効果はありますが、効果は非常に限定的です。セルフケアの方が非常に重要です。
当院のメインテナンスの流れ
メインテナンスは衛生士が担当します。
① 歯周病検査、染め出し
歯茎の状態の検査と、お口の中のプラークを染め出してセルフケアの状態の確認を行います。
② 検査結果説明、セルフケア指導
歯周病検査、染め出しによって得られた歯茎の炎症状態、プラークの付着状況の情報を元に、セルフケアの指導を行います。
クラプロックス社製の歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ等の効果的な使い方を指導します。指導に使用した歯ブラシ、歯間ブラシはお持ち帰りいただけます。
③ エアフローによるパウダークリーニング
エアフローを使用して、染め出されている（プラークが残っている）部位を徹底的に清掃し、プラークの無い状態を作り出します。
ステイン（茶渋などの着色）も綺麗に除去されます。
④ 歯石除去
エアフローで取りきれない歯石を超音波スケーラー等を使用して除去します。
⑤ フッ化物塗布
高濃度のフッ化物バーニッシュ（フッ素イオン濃度22,600ppm）で虫歯予防を行い、メインテナンスは終了です。
虫歯と歯周病の予防の基本は患者様ご自身による、歯ブラシとフロスや歯間ブラシによって歯垢（プラーク）を除去（プラークコントロール）する、セルフケアです。当院のメインテナンスは歯科衛生士がマイクロスコープを使用した拡大視野で、歯周病治療の新しいアプローチである、エアフロー（EMS社、スイス）を用いたGuided Biofilm Therapy(GBT)を応用して行っております。
セルフケアの指導には、スイスで開発され様々な論文にも取り上げられている世界的にスタンダードなクラプロックス社の歯ブラシ、歯間ブラシを使用します。
その後、エアフローとスケーラーを使用してご自身で取りきれない汚れを除去するプロフェッショナルケアを行います。
エアフローは、お口の中で溶ける微粒子（エリスリトール）を吹き付けて、通常の器具では届かないところまでプラークを徹底的に取り除くことができる装置です。
以前はこのようなパウダーを使用した清掃器具は、強力すぎるものしかなく、歯を削ってしまうこともあり強固な着色を落とす目的のためだけに使用することがほとんどでした。
しかしこのエアフローのエリスリトール製のパウダーが開発されたことで、歯や歯肉に優しく、かつプラークを選択的に除去することができるようになりました。その後、必要に応じて超音波スケーラーなどを使用してエアフローでは取りきれない歯石を除去します。
最後に、高濃度のフッ化物バーニッシュ（フッ素イオン濃度22,600ppm）を塗布して、虫歯予防を行います。
メインテナンスの頻度は患者様のリスクによって異なり、1~6ヶ月に1回の来院が推奨されております。推奨する頻度は、検査を行った際にご説明いたします。
メインテナンスには、年に一度の院長による検査・診断を含みます。年に一度の検査・診断では、マイクロスコープを使用した口腔内検査、口腔内写真撮影、口腔内のスキャンによる無被曝の虫歯検査、1~5年に1度のエックス線写真撮影（リスクによって頻度、部位は変わります）を行います。
費用
メインテナンスには、初診の検査・診断が必要です。
